「男の子なのにシルバニア？」その固定観念はもったいない！実はシルバニアは、トミカやプラレール好きの男の子こそハマる「ギミック」の宝庫です。戦いごっこ以外の遊びの選択肢として、男の子の優しさと想像力を育むおすすめセット5選をご紹介します。

男の子の遊びといえば、戦隊モノの変身ベルト、剣、そして「敵を倒す」戦いごっこ。元気なのは良いことですが、毎日毎日「ズダダダ！」「やられたー！」という破壊的な遊びばかり見ていると、「もう少し穏やかな心や、物語を作る力を育ててあげたい」と思う親御さんも多いのではないでしょうか。

「シルバニアファミリー＝女の子のおもちゃ」というのは、もはや古い常識です。実は、シルバニアファミリーは「乗り物」「秘密基地」「キャンプ」といった男心をくすぐる要素の塊であり、戦いごっこでは育ちにくい「他者をケアする優しさ（世話焼き）」を育むのに最適なツールなのです。

今回は、トミカやプラレールが好きな男の子にこそ知ってほしい、シルバニアの意外な魅力と、男の子が夢中になる厳選セットをご紹介します。

「男の子なのにシルバニア？」はおかしくない

「男の子なんだから、車やロボットにしておきなよ」
「お人形遊びは女の子のものじゃないの？」

そんな声をかけられて、モヤモヤした経験がある方もいるかもしれません。

でも本来、おもちゃに「男の子用・女の子用」という決まりはありません。大人が勝手にラベルを貼っているだけで、子どもにとっては

面白そうかどうか
自分の「好き」にフィットするかどうか

それだけが大事な基準です。

実際、「興味を持っているおもちゃで遊ばせてあげたらいい」と、性別の枠にとらわれずに子どもの「好き」を尊重している親御さんの声も多く聞きます。

「男の子だから車」「女の子だからお人形」という発想で無理に方向転換させると、子どもは

「自分の好きは変なんだ」
「本当の気持ちを言わない方がいいんだ」

と学んでしまうことも。

「男の子がシルバニアを欲しがるのは、おかしくないし、変でもない」。そう親が当たり前のように受け止めてあげることが、自己肯定感を育てる第一歩になります。

なぜ「男の子」にシルバニアが必要なのか？

1. 「倒す」から「守る」へ。遊びのモードチェンジ

戦いごっこの目的は「敵の排除」ですが、シルバニアの目的は「生活の維持」です。人形を車に乗せる際、「赤ちゃんは危ないからチャイルドシートに乗せよう」と考えたり、雨が降った設定で「家の中に避難させよう」としたり。「誰かを守る」「お世話をする」という、戦いごっこでは決して出現しない「優しさの回路」が、遊びの中で自然と刺激されます。

「男の子なのに？」ではなく、「こんな遊び方ができるんだ！」と、子どもの優しい一面に気づくきっかけにもなります。